マンガで学ぶ アメリカ手話(ASL)
マンガで学ぶ アメリカ手話(ASL)
著:福安 勝則
本体1300円(税別)
本書の目的は大きく二つある。「外国語としてのアメリカ手話の普及」「相手の顔をみる対話の促進」に寄与することである。
手だけではなく顔の表情が文法の一部を担うアメリカ手話を学ぶことは、一言語・異文化習得のみならず、福祉への関心が増すことなど副次的なプラス効果が期待される。今後予想される高齢化社会の福祉、看護、医療関係分野における優秀な人材の育成にも一助となることもその一つである。「相手の顔を見る外国語としてのアメリカ手話教育」は相手の表情の観察力を高め、同時に、気持ちを汲み取る能力を高めるからである。
子どもから大人まで手話を全く知らない人でも見ながら手話表現を学ぶことができるように、マンガ形式を用いている。視覚言語のアメリカ手話の学習は、(聾者であれ聴者であれ)日本人にとっては外国語学習である。アルファベット、挨拶、自己紹介などの基本的なものから始め、好み・場面に応じて自分のペースで必要なページへ楽しみながら進んでいただけることを願って、利用者の視点で構成をおこなっている。
製品名 | マンガで学ぶ アメリカ手話(ASL)「ふるさと鳥取」ASLでのおもてなし |
著者名 | 福安 勝則 |
発行日 | 2017年3月25日 初版第1刷発行 |
価格 | 本体1300円(税別) |
ISBN | 978-4-86611-068-4 |
判型 | A5 |
ページ数 | 128ページ |
形態 | 単行本(ソフトカバー) |
著者紹介
鳥取県鳥取市出身。米国ミシガン大学留学(文部省教員養成課程海外派遣制度、(1978年8月〜1979年7月)。大学大学院博士課程文芸・言語研究科(修士課程の修了に相当する用件を満たし)退学 (1984年)。マサチューセッツ工科大学(MIT)哲学・言語学科にて客員研究員(1991〜1992年度)。鳥取大学教育学部教授(1996年)。米国ギャローデット大学にて文部科学省在外研究員(2002年7月〜同年9月)。現在、鳥取大学 大学教育支援機構 教育センター教授。
[専門] 日英語比較言語論、アメリカ手話学
[主な論文・著作物] “Government of PRO, by PRO, for PRO” (English Linguistics Vol.4, 1984 (日本英語学会)、「接続副詞Ratherと否定」(『ことばと文学と文化と–安藤貞雄博士退官記念論文』 英潮社新社、1990年)、 “Combined Process and Implied Limits”(Tsukuba English Studies Vo1.12, 1993)、“Vowel Lengthening as an‘Empty’Case-Marker”(The Proceedings of the International Congress of Linguists, 1993 (第15回国際言語学者会議)、「『再利用』の問題–4種類の名詞の再利用–」(『日本語学』第14巻第4号、明治書院、1995年)、「i-within-i、私の中の私、画中の画、劇中劇とその限界」(『英語青年』第141巻第2号、研究社、1995年)、「『動いているのか、 動いていないのか、それが問題だ。』–英語における道具の〈場所〉表現と動きの中の不動性について–」(『鳥取大学英語研究』第4号、2004年)、“All for One and One for All”(Tsukuba English Studies Vol.30, 2011)、「A Paper the Length of an Office Memo –『記述の対格』の記述をめぐって–」(『言語学の視座』、開拓社、2015年)など。