庭立ちの心つづり
非売品
著:須崎博通
本体 非売品
令和元年の11月頃より身の回りの整理も兼ねて、私の生きて来た昭和および平成時代で書き残して置きたいものを1冊に纏めてみようという気持ちが強くなり、翌令和2年の初め頃より、身近にある資料などを使って文章を書き始めていった。
そして、かなりの本数を書き上げるに至ったと思ったところ、令和3年3月、99歳3ヶ月にあと2日という13日に、母が亡くなるという不幸に見舞われた。
当初の昭・平時代の忘れ得ぬ事柄を書き残すという作業は中断し、母の最晩年の様子について、こちらを先に書いて遣りたい気持ちが強くなった。更に父のことも合わせて記し、私家版として1冊に纏め、発刊する方向へと気持ちが変わってきた。
しかし、父や母のことを1冊にするには、あまりにも知らないことが多く、分量的に容易ではない。そこで、私の拙い歌と随筆を第Ⅰ・Ⅱ章に、また心に残る温泉宿の様子を第Ⅴ章に纏め加えることで、この度出版する運びとなったのである。
特に自分の親の死に至る状況を私家版とはいえ、文字にすることには、恐らく賛否両論があるものと思う。しかし、体が不自由になった肉親を誰がどの様に介護をするかといった問題は、現代社会の大きなテーマでもある。私家版故に拙著を手にする人は少ないと思う。しかし、拙著が少しでもこの問題について考えるきっかけとなれば、著述した者にとって誠に幸いである。
勿論、著書は私の父・母を供養する目的だけで作ったものではありません。
私が現在触れることの出来る自然の営み、私の人生の過去から現在までに出会った人たちの思い出、私が見聞きした社会の出来事等についても書いている。
その点、広い読みものとして1読して頂き、ご意見などを賜われば、これほど嬉しいことはありません。
製品名 | 庭立ちの心つづり |
著者名 | 著:須崎 博通 |
発行日 | 2021年11月26日 |
価格 | 非売品 |
ISBN | |
判型 | B6ノビ |
ページ数 | 202ページ |
形態 | 単行本(ハードカバー) |
編者紹介
須崎博通(すさき ひろみち)
昭和18年9月鳥取市に生まれる
米子西、倉吉東、鳥取東、八頭、鳥取西の各高等学校に勤務。教諭・教頭・講師を経て平成17年3月に教職を退く。その間、県教育功労表彰、全国高校通信制教育研究会表彰、全国高校定通教育振興会表彰等を受ける。
著 書
『なるほど鳥取事始め』(共著)1985
『時世の陽だまり』1990
『地域史からみた古代』1994
『時世の織りぶみ・随想鳥取』1997
『言葉の輝きは心に<出会いの道踏み>』2004
『鳥取近代化の歴史考-明治・大正期-』2007
(第32回鳥取県出版文化賞 受賞)(第11回日本自費出版文化賞 入選)
『記憶の中の鳥取-歴史的時間と環境-』2014
『明治・大正の鳥取県』2016
『言葉の輝きは心に』(文庫本)2017
『鳥取幕末維新の動き』2019