忘れ得ぬ鳥取事の記-昭和・平成期-

book14

忘れ得ぬ鳥取事の記-昭和・平成期- 新刊

(book14)

著:須崎 博通
本体:1,800円税抜

 

前々より私が歩んで来た昭和・平成時代において、見聞きした身近な文化的な遺産や社会的な出来事などを書き、私が八〇歳の年に一冊の本として出版出来たらと思っていた。

ようやく、令和二年の初め、執筆作業に取りかかり、月日を重ねてある程度の本数を書き上げたと思った矢先、同3年3月、母が亡くなるという不幸に見舞われた。そのため、執筆を中断せざるを得なくなったのである。

鳥取の諸ごとの執筆を再開したのは、令和四年の四月頃ではなかったであろうか。そして、同5年6月頃ひとまず執筆活動を終えることにした。

ところが、書き終った原稿を見てみると、鳥取地域の文化的・社会的な記述内容だけでなく、人の生き様や心の交流をテーマにした記述も多いことに気付いたのである。削除するには忍びず、2冊に分けて出版することも考えたが、令和3年11月、私家版『庭立ちの心つづり』を上梓したばかりであり、費用の上でも取り止めることにした。

そのため、本の題名である『忘れ得ぬ鳥取事の記』(昭和・平成期)がぼやけて仕舞うが、「章」を増やして第一章~第六章としたことをご了解して頂ければと思うのである。

ところで当初、本書の題名は『昭和・平成鳥取事の記』にすることに決めていた。しかし、初校の段階で題名を見ると、「昭和・平成」の活字が「鳥取」の文字の上に重くのし掛かっていて、時間が経つに従い、別の題名に変えたい気持ちが強くなっていった。

そのため、急拠「昭和・平成期」をサブタイトルにし、本書の題名を『忘れ得ぬ鳥取事の記』とした次第である。歴史的視点に立った著書名からは遠ざかった感があるが、致し方がないと思っている。

他方、表紙の写真も当初、大山に決めていた。ところが、「仁風閣」が5年間に及ぶ「令和の大修理」を行うにあたり、令和5年12月22日~28日まで、「御座所」を無料で一般公開することとなった。私も25日に訪れたが、その際、あまりに仁風閣が美しいので、表紙の写真も突然変更するに至った。

何はともあれ、私としては、『忘れ得ぬ鳥取事の記』(昭和・平成期)が上梓出来たことを素直に喜びたいと思っている。読者の皆様にとっては、この著書が昭和・平成時代の思い出を語り合う契機にでもなれば誠に幸いである。              (筆者記)。

 

【本の構成】

第Ⅰ章   身近な諸ごと

第Ⅱ章   心は心に語る

第Ⅲ章   教職の名残り文

第Ⅳ章   戦時中の庶民誌

第Ⅴ章   小研究文

第Ⅵ章   歴史を知る旅

 

【主な著書等】

『なるほど鳥取事始め』(共著)1985

『時世の陽だまり』1990

『地域史からみた古代』1994

『時世の織りぶみ・随想鳥取』1997

『言葉の輝きは心に<出会いの道踏み>』2004

『鳥取近代化の歴史考-明治・大正期-』2007

(第32回鳥取県出版文化賞 受賞)(第11回日本自費出版文化賞 入選)

『記憶の中の鳥取-歴史的時間と環境-』2014

『明治・大正の鳥取県』2016

『言葉の輝きは心に』(文庫本)2017

『鳥取幕末維新の動き』2019

『庭立ちの心つづり』2021

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